第7回 エラリー・クイーン・ラジオドラマ邦訳リスト
作成・横堀正敏
(2001年10月31日時点、全43編)

 1930年代後半から40年代後半にかけて米本国で断続的に放送されたエラリー・クイーンのラジオシリーズの、脚本や小説化作品の邦訳リスト(〈クイーンダム〉35号掲載のリストを元に、その後の邦訳なども加えて構成し直した)。ラジオシリーズの詳細は〈クイーンダム〉26〜35号に訳載されたネヴィンズ『サウンド・オブ・ディテクション』(クイーンのラジオドラマ研究書)を参照して下さい。お持ちでない方は疑問点など、談話室で質問してみれば、答えが得られるかも。このリストについて誤りや脱落など、何かお気付きの点があれば、お知らせ下さい。

(原題の「の冒険」は省略、*邦題は小説化作品)
放送タイトル(放送日) 邦題(〈掲載誌〉又は『収録書』)
The Gum-Chewing Millionaire(39.6.18)  *殺された百万長者の冒険(『エラリー・クイーンの事件簿2』創元推理文庫)、*大富豪殺人事件(〈ミステリマガジン〉200号、『大富豪殺人事件』早川ミステリ文庫)
The Last Man Club(39.6.25)  *〈生き残りクラブ〉の冒険(『エラリー・クイーンの事件簿2』創元推理文庫)
The Fallen Angel(39.7.2)  *墜落した天使(『犯罪カレンダー7月〜12月』ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
The Three Rs(39.9.10)  *三つのR(『犯罪カレンダー7月〜12月』ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
The Haunted Cave(39.10.22)  *幽霊の洞窟の冒険(〈クイーンダム〉44,45号)、*幽霊洞窟の冒険(〈EQ〉113号)
The Dead Cat(39.10.22)  *殺された猫(『犯罪カレンダー7月〜12月』ハヤカワ・ポケット・ミステリ)、*黒猫が死んだ(〈日本版EQMM〉73号)
The Cellini Cup(39.11.12)  *チェリーニの盃の冒険(〈クイーンダム〉43,44号)
The Telltale Bottle(39.11.19) *ものをいう壜(『犯罪カレンダー7月〜12月』ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
The Scorpion's Thumb(39.12.31) *サソリの親指(〈クイーンダム〉50,51号)
The Emperor's Dice(40.3.31)  *皇帝のダイス(『犯罪カレンダー1月〜6月』ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
The Double Triangle(40.4.28) かさなった三角形(〈別冊宝石〉89号・〈クイーンダム増刊〉2号再録)、重なった三角形(『名探偵の世紀』原書房)
The Man Who Could Double the Size of Diamonds(40.5.5) ダイヤを二倍にする男(〈ミステリマガジン〉260号)、ダイヤモンドを二倍にする男(「エラリー・クイーン」集英社文庫)
The Fire Bug(40.5.12) 放火狂の冒険(〈EQ〉28号)
The Honeymoon House(40.5.19) ハネムーン・ハウス(〈EQ〉112号)
The Mouse's Blood(40.5.26) ネズミの血の冒険(〈EQ〉29号)
The Good Samaritan(40.6.9) よきサマリア人の冒険(〈EQ〉25号・100号再録)
The Blind Bullet(40.6.30) 暗闇の弾丸(〈ミステリマガジン〉264号)
The Frightened Star(40.7.14) 脅やかされたスタア(〈探偵倶楽部増刊〉昭和31年6月号)、怯えたスターの冒険(〈EQ〉37号)
The Black Sheep(40.7.28)/The Robber of Fallboro(44.9.21/23) *ライツヴィルの盗賊(『クイーン検察局』早川ミステリ文庫)、*被告(〈日本版EQMM〉2号)
The Invisible Clock(40.8.11) 見えない時計(〈EQ〉98号)
The Meanest Man in the World(40.8.18) 世界一下劣な男の冒険(〈EQ〉27号)、世界一下劣な男(「エラリー・クイーン」集英社文庫)
The Mark of Cain(40.9.22) ケイン家奇談(〈探偵倶楽部〉昭和31年12月号・〈クイーンダム増刊〉2号再録)、カインの烙印(〈ミステリマガジン〉525号)
The Invisible Clue(42.1.15/17) 見えない手がかり(〈クイーンダム〉45,46号)、見えざる手がかり(〈EQ〉117号)
George Washington's Dollar(42.2.19) *大統領の五セント貨(『犯罪カレンダー1月〜6月』ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
The Income Tax Robbery(42.3.12/14) *マイケル・マグーンの凶月(『犯罪カレンダー1月〜6月』ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
Ellery Queen, Swindler(42.4.9/11)  ぺてん師エラリー・クイーン(『完全犯罪大百科 下』創元推理文庫)、詐欺師クイーン(〈ミステリマガジン〉277号、〈小説推理〉1976年6月号)
The Old Men(42.5.28/30) *ゲッティズバーグのラッパ(『犯罪カレンダー1月〜6月』ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
The June Bride(42.6.11/13) *くすり指の秘密(『犯罪カレンダー1月〜6月』ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
The World Series Crime(42.10.8/10) ワールド・シリーズの犯罪(『ワールド・シリーズの犯罪』語学春秋社)・〈クイーンダム増刊〉2号再録)
Mr. Short and Mr. Long(43.1.14/16) ジェイムズ・フィリモア氏の失踪(『シャーロック・ホームズの災難〔上〕』早川ミステリ文庫、〈ミステリマガジン〉312号)、フィリモア氏の失踪〈別冊宝石〉48年12月号)
Tom, Dick and Harry(43.1.28/30) 破壊された船の冒険(〈別冊クイーンダム〉2号)、沈んだ軍艦の冒険(〈EQ〉53号)
The One-Legged Man(43.2.25/27) 一本足の男の冒険(〈EQ〉30号)
Crime, Inc.(43.6.10/12) 犯罪組合の冒険(〈クイーンダム〉63,64号)
The Train that Vanished(43.11.25/27) *七月の雪つぶて(『クイーン検察局』早川ミステリ文庫)
The Dauphin's Doll(43.12.23/25) *クリスマスと人形(『犯罪カレンダー7月〜12月』ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
The Scarecrow and the Snowman(44.1.20/22) 案山子と雪だるまの冒険(〈EQ〉127号)
不明(OWI提供15分物特別番組) 負傷した中尉の冒険(〈別冊クイーンダム〉2号)
The Foul Tip(44.7.13/15) 13番ボックス殺人事件(『現代世界戯曲選集第7巻』白水社・〈クイーンダム〉4,5号再録)
The Booby Trap(44.11.9/11) *国会図書館の秘密(『クイーン犯罪実験室』早川ミステリ文庫、〈日本版EQMM〉95号)
The Inner Circle(44.12.28/30) *雙面神クラブの秘密(『犯罪カレンダー1月〜6月』ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
Nick the Knife(45.8.1) ニック・ザ・ナイフ(〈小説推理〉昭和52年12月号・〈別冊クイーンダム〉2号再録)
The Curious Thefts(45.12.19) 奇妙な盗難(〈クイーンダム〉48,49号)
The Private Eye(48.1.22) 私立探偵(問題編のみ〈クイーンダム〉61号)

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