EQFC協力のクイーン関連本

エラリー・クイーンFCの会誌は質が高い(自分で言うか?)ので、商業誌や商業本で使われることが少なくありません。以下では、商業本を紹介しましょう。


『本格ミステリの構造解析』飯城勇三著(南雲堂/2024年7月26日刊行)

*本格ミステリ全般の評論書ですが、全体の約2割がクイーン関係。全18章の内、3章はEQFC会誌が初出です。

角川文庫版クイーン新訳シリーズ解説 飯城勇三

*角川の越前新訳版クイーンが復活しました。解説はこれまで同様、内容は書き下ろしですが、盛り込まれている情報や画像は、これまで会員がQueendomのために提供してくれたものです。

『名作ミステリで学ぶ英文読解』越前敏弥著(ハヤカワ新書/2023年6月)

*本書には通常版とNFT電子書籍付き版の2種類があり、後者には、限定特典として、越前敏弥氏と飯城勇三氏の対談「エラリイ・クイーン 翻訳の極意」が付いています。この対談のネタには、EQFC発のものが、いくつもあります。
注意)限定特典を読むにはFanTopアプリが必要ですが、これはPCには非対応です。

ハヤカワ・ミステリ文庫版クイーン作品解説(第3弾)飯城勇三

*クイーン中期作の新訳版の解説第三弾です。第一、第二弾同様、内容は書き下ろしですが、盛り込まれている情報や画像は、これまで会員がQueendomのために提供してくれたものです。

*また、『ダブル・ダブル』には、会員の田中正之氏とささきゆか氏が描いてくれた〈ライツヴィル全図〉が掲載。『靴に棲む老婆』には、会員の下村三夫氏が提供してくれたジュニア本の書影が掲載されています。

(5)『ダブル・ダブル』 2022年8月刊行
(6)『靴に棲む老婆』  2022年12月刊行 

『エラリー・クイーン完全ガイド』飯城勇三著(星海社新書/2021年)

*飯城勇三氏の単独執筆ですが、盛り込まれたネタには、会員の寄せてくれた情報や意見が盛り込まれています。

『エラリー・クイーン 創作の秘密:往復書簡1947〜1950年』ジョゼフ・グッドリッチ編(国書刊行会/2021年)

*翻訳の際は、会員のみなさんに手伝ってもらいました。

『消える魔術師の冒険』E・クイーン(論創社/2021年)

*日本版オリジナルのクイーン・ラジオドラマ集。例会などで上演した際の会員の正解率や意見を解説に組み込んでいます。

「ハヤカワ・ミステリマガジン」2021年3月号 特集《クイーンのライツヴィル》

*飯城勇三のエッセイ「エラリイ・クイーンのライツヴィル訪問記」と「ライツヴィル年表」は、これまでQueendomに載った記事を参考にしています。

ハヤカワ・ミステリ文庫版クイーン作品解説(第2弾)飯城勇三

*クイーン中期作の新訳版の解説第二弾です。第一弾同様、内容は書き下ろしですが、盛り込まれている情報や画像は、これまで会員がQueendomのために提供してくれたものです。

(3)『フォックス家の殺人』 2020年12月刊行
(4)『十日間の不思議』 2021年2月刊行 

「ハヤカワ・ミステリマガジン」2019年7月号 特集《クイーン再入門》

*アメコミ「棺の手がかりの冒険」はQueendomが初出です。

劇団ピュアーマリー『エラリー・クイーン ミステリーオムニバス〜観客への挑戦〜』

*関連「本」ではありませんが、舞台版クイーンに協力しました。
クイーンのラジオドラマ「13番ボックス殺人事件」と「カインの一族の冒険」を舞台化。
2019年4月11日(木)〜14日(日)に上演。
プログラムは北村薫氏、法月綸太郎氏、飯城勇三氏によるエッセイの他、町田暁雄氏&飯城氏によるミニドラマの脚本も掲載。
さらに、会員のささきゆか氏によるイラストも載っています。

*このプログラムの入手方法は以下の通り。
サイトの場合は、送料込みの2000円、銀行振込になります。インターネットが難しい方は、faxか現金書留で。
(1)サイトの場合:
puremarry☆ozzio.jp(☆を@に置き換え)に、お名前、ご住所、PCからご連絡できるアドレス、お電話番号、希望冊数、記載の上、お申し込みください。
(2)faxの場合:
03−3714−5097へ、お名前、ご住所、ご連絡先、返信fax送信先、希望冊数、記載の上、お申し込みください。
(3)現金書留の場合:
1500円×希望冊数+送付手数料500円をお送りください。(折り返し郵送先、電話番号明記の上)
 

『犯罪コーポレーションの冒険』E・クイーン(論創社/2018年)

*日本版オリジナルのクイーン・ラジオドラマ集。全11作中4作がQueendomが初出です。

『本格ミステリ戯作三昧』飯城勇三(南雲堂/2017年)

*贋作と評論のペアを15組収録。計30作の内、クイーン関係が11作。さらにその中の7作がQueendomが初出です。

『エラリー・クイーン 推理の芸術』F・M・ネヴィンズ/飯城勇三訳(国書刊行会/2016年)

*『エラリー・クイーンの世界』の増補改訂版というか、それ以外の文の方が多いですね。
その追加の文の一部は、会誌の邦訳を参考にしました。
また、訳文のチェックやリスト作成は、会員に手伝ってもらいました。

〈クイーン外典コレクション〉(原書房)

*クイーンのペーパーバック・オリジナルの中で、本格ミステリとして優れている3作を選んで紹介する企画。解説にはこれまで会誌に発表されたネタや情報を取り込んでいます。

(1)『チェスプレイヤーの密室』(マンフレッド・リー+ジャック・ヴァンス)2015年9月刊行
(2)『摩天楼のクローズドサークル』(マンフレッド・リー+リチャード・デミング)2015年11月刊行
(3)『熱く冷たいアリバイ』(マンフレッド・リー+フレッチャー・フローラ)2016年1月刊行

ハヤカワ・ミステリ文庫版クイーン作品解説 飯城勇三

*クイーンの中期作の解説です。〈国名シリーズ〉同様、内容は書き下ろしですが、盛り込まれている情報や画像は、これまで会員がQueendomのために提供してくれたものです。

(1)『災厄の町』 2014年12月刊行
(2)『九尾の猫』 2015年8月刊行 

角川文庫版〈国名シリーズ〉解説 飯城勇三

*クイーンの〈国名シリーズ〉の解説です。内容は書き下ろしですが、盛り込まれている情報や画像は、これまで会員がQueendomのために提供してくれたものです。

(1)『ローマ帽子の秘密』 2012年10月刊行
(2)『フランス白粉の秘密』 2012年12月刊行
(3)『オランダ靴の秘密』 2013年3月刊行
(4)『ギリシャ棺の秘密』 2013年6月刊行
(5)『エジプト十字架の秘密』 2013年9月刊行
(6)『アメリカ銃の秘密』 2014年6月刊行
(7)『シャム双子の秘密』 2014年10月刊行
(8)『チャイナ蜜柑の秘密』 2015年1月刊行
(9)『スペイン岬の秘密』 2015年4月刊行
(10)『中途の家』 2015年7月刊行

『エラリー・クイーンの災難』E・D・ホック他/飯城勇三編訳(論創社/2012年)

*クイーンの贋作・パロディ集。収録作の三分の二は、会誌に訳載したものが基になっています。

『エラリー・クイーン論』飯城勇三(論創社/2010年)

*飯城勇三氏がEQV名義で会誌に連載した評論をまとめたもの。刊行の際に、連載時に会員から寄せられた意見を参考にして磨き上げたため、〈本格ミステリ大賞・評論部門〉を受賞することができました――と作者が言っております。

『ミステリの女王の冒険』エラリー・クイーン原案/飯城勇三訳(論創社/2010年)

*『刑事コロンボ』のスタッフによるテレビドラマ版『エラリー・クイーン』のシナリオ集。五作のうちの三作は、会誌掲載時の訳が元になっています。 

『ミステリ・リーグ傑作選(上・下)』エラリー・クイーン他/飯城勇三他訳(論創社/2007年)

*クイーンが1933〜34年に編集した幻の雑誌を元にしたアンソロジー。クイーンのエッセイ「クイーン好み」などは、会誌の訳に手を入れたものです。 

『間違いの悲劇』エラリー・クイーン/飯城勇三訳(創元推理文庫/2006年)

*未完作の梗概を含めたクイーン最後の聖典。表題作他数作は会誌訳載版に手を加えたものです。ちなみに、〈パズル・クラブ〉の料理人の名前が従来の「シャーロット」から「シャルロ」に変わったのは、会誌掲載時に寄せられた会員の指摘によるものです。

『エラリー・クイーン パーフェクト・ガイド』飯城勇三編(ぶんか社文庫/2005年)

*『エラリー・クイーンPerfect Guide』の文庫化ですが、かなり追加があります。詳細はここを参照して下さい。

『エラリー・クイーンの国際事件簿』エラリー・クイーン/飯城勇三訳(創元推理文庫/2005年)

*クイーンの犯罪実話集。収録作の大部分は会誌に訳載済みです。それを改訳したり手を入れたりして刊行しました。

『エラリー・クイーンPerfect Guide』飯城勇三編(ぶんか社/2004年)

*クイーンのガイドブック。執筆者も資料提供者も、すべてEQFC会員です。あ、表紙を描いてくれたJETさんのみ会員ではありません。また、盛り込まれた情報の多くは、会誌が元になっています。

『ゴールデン・サマー』ダニエル・ネイサン(フレデリック・ダネイ)/谷口年史訳(東京創元社/2004年)

*ダネイが本名で書いた少年時代の思い出話。リーも一章だけ登場しています。会誌連載に手を入れて刊行。

『クイーン談話室』エラリー・クイーン/谷口年史訳(国書刊行会/1994年)

*クイーンのエッセイ集。会誌連載に手を入れて刊行しました。注釈と解説を執筆している「EQV」とは飯城勇三のことです。 

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